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君に一輪の花を【ハイキュー】

第4章 覚悟




花巻と別れ迎えに来てくれたお母さんの車に乗り込む。

『ごめんね。お迎えありがとう』

「それにしてもすごい雨ね。遅くなってごめんね」

話しながら車を動かしてくれる。たわいもない話をしているとお母さんはあることに気づいた。

「あれなんか今日のいのりなんかテンション高いわね。何かいいことでもあった?」

『えっ!そ、そうかな…。』

(なんかお母さんには隠し事できないなぁ…笑)

小さな変化にも気づくお母さんに対していのりは今日のことを話した。

『あのね実はえっと…花巻先輩と付き合うことになったの』

いのりは赤くなりながらもお母さんに報告した。

「あらそうなの。ならお父さんにも報告しないとねー」

なんとなくそうなるんじゃないかなーと思っていたお母さんはあんまり驚くことなくすんなり受け入れた。話しているうちに家に到着する。



一方花巻にも迎えが来ていた。迎えてくれたのは花巻のお姉さんだった。普段は離れて暮らしているがたまたまこっちに来ていたらしく妹のついでに花巻も迎えに行くように言われたらしい。

「さんきゅ姉ちゃん。助かったわ」

「さくらのついでにね」

さくらは花巻の妹で中学3年である。助手席に座り携帯を触ってた。
すると花巻の携帯がブルッと震えた。そこには水瀬と書かれた連絡通達が来ていた。

[お疲れ様です。私は今家に到着しました。先輩も風邪をひかないように気をつけて帰ってください^_^]

その連絡を見て思わずニヤけてしまう。

「貴にいなに携帯見てにやけてるの?もしかして例の彼女から?笑」

見られたくない人に見られてしまったと思い今ここで連絡見るんじゃなかったと後悔するのも遅く話は広がってしまう。

「え、なに貴大彼女いるの⁉︎」

「この前ね鏡の前でおしゃれして出かけるの見たの」

「へーそうなの。貴大やるじゃない」

車の前の方で恋バナに盛り上がり話に花を咲かせてる。

「ねぇー貴にいの彼女どんな人?写真ないの?」

「うるせぇな、ほっとけよ」

「あら、私たちにそんなこと言っていいの?今度出張で東京行くけどシュークリーム買ってこないわよ」

「うっ…!」

「あ、!私もこれから買ってきてあげなーい」

「だぁっ!わかったよ。話せばいいんだろ話せば!」

どうにも姉と妹には勝てない花巻であった。

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