第3章 変化
買い物を済ませショッピングモールから駅に向かい電車に乗る。
そして学校のある駅でおりクリーニング屋さんに向かった。
クリーニング店でユニフォームを受け取り店を出る。
「おい、水瀬ほんとにこれを1人でよくやろうとしたな」
荷物は先程のとプラスでユニフォームとなるとかなりの荷物になっていた。
『いけるかなーって思って…笑ほんとに助かってます』
女子1人でギリギリ持てそうな重さではあるがこれを歩いて持っていくとなると男子でも余裕ではない。2人は協力して荷物を持ち合い学校へ着き部室へ向かった。
『本当にありがとうございます。片付けてくるんで休憩しててください!』
と言っていのりは部室の方へ荷物を片していく。花巻はボールを見て1人でボールで遊ぶ。
そうしているといのりが戻ってきた。
「なぁ水瀬はバレーしてたんだよな。今でも打てるのか?」
『えー…どうなんですかね。膝故障してからはあんまりしてないので…。』
「ちょっと対人の相手してくんね?」
いきなりの提案にいのりは慌てる。やっていないと言ったばかりなのにしかも相手は現役でやってる選手。自分には相手にならないと思った。
『いやいやいや、!無理ですよ。相手にならないですって!』
「いや、軽くでいいから。ボール触ってたら体動かしたくなって。ほんとに軽く!」
そうお願いされると断ろうにも断れずちょっとだけならと思い相手をすることにした。いのりは多分流されやすいタイプである。
対人をし始めると花巻は驚いた。なにしろいのりが期待以上のうまさだったから。アタックは威力はないものの俺の位置に真っ直ぐに打ってくるしレシーブも綺麗なフォームで返ってくる。
「水瀬なんだよ!うめぇじゃねぇか!」
『え、ちがっ。花巻先輩のパスがいいからです!』
「俺あんまり動いてねぇーぞ」
あまりのうまさに驚く花巻。いのりは手加減してくれてるのでと言い訳してたが女子選手でも通じるくらいのうまさだった。
それからまた対人を始めていると扉の方から何やら喋り声が聞こえた。すると「うわぁ」と声が聞こえ扉の方に行ってみるとそこには及川と岩泉が倒れていた。