第1章 出会い
「「は?」」
二人して及川の方を向いている。及川はナイスアイデアとひらめいた顔でウインクしてきたのでなんとなくその顔は腹立たしく思うがツッコまないようにする。
「だってーいのりちゃん中学の時はマネージャー能力っていうの?ストレッチとかもドリンク作りも、洗濯もめちゃくちゃ完璧だったじゃーん。それにうちだってマネージャー1人もいないんだしいのりちゃんだったらよくない?」
中学の頃の記憶があるからこそ明確に言えるのだろう。そもそも青城にマネージャーがいないのはみんな及川目当てでマネージャーになって仕事をしないのが原因だった。
青城となるとやはり県内でもバレー強豪なわけで部員数もそれなりに多い。普段は一年生が雑用からドリンクまで作っているが部活中になるとそれなりにつかれている体に雑用をするのは酷である。マネージャーを探すもいい人はおらず現在まで一年生が選手兼雑用を行っていた。
「まぁ水瀬なら仕事も完ぺきにこなすし悪くはないと思う。けどこれは本人次第だろ。」
「そうだけどさー!今日試合終わったらはなしかけてみよ!」
あー楽しみといいながら及川は先輩のところへ行く。マネージャーのことを相談するのだろう
(水瀬いのりどっかで聞いたことある名前だな…)
花巻はいのりの名前を聞き違和感を感じた