第3章 変化
2人は慌てて離れる。
『す、すみません!ありがとうございます!』
「いや、!俺の方こそごめん!怪我ないか?ここに座れよ」
『あ、ありがとうございます!』
いのりは花巻の近くの椅子に座り花巻は立ったまま手すりにもたれる。2人はさっきのことが頭から離れずまだ顔が赤い。
((これから大丈夫かな…。))
目的の駅へ着くとショッピングモールはすぐ目の前にあり多くの人も立ち寄る。2人はまずショッピングモールの案内板の前に来た。
「今日は何買うんだ?」
『えっと…。スポドリの粉と保冷剤と冷却スプレーとテーピングのテープとですかね?』
「よしじゃあスポーツ用品店らへんから見に行くか」
『はい!』
スポーツ用品店へ着きまずはスポーツドリンクの粉を見てみる。
「へぇースポドリの粉って結構種類あるんだな」
『そうですね今は結構増えてて効果も全然違いますよ。』
「効果?」
『たとえばこれは糖分多めなのですぐエネルギーになりますし、こっちは分岐鎖アミノ酸って言って運動中に壊れた筋組織や筋肉の増進をしてくれたりスポドリによって効果も色々です。』
「へぇーすごいな今のスポドリ。んで水瀬も」
『え?私ですか?』
「いや、そんな知識まであるんだなって」
『選手の皆さんにできることはなんでもしたいと思ってます。私は支えることしかできないですから』
「十分だろ。昨日も言ったろ、自信持てって。それに俺らは水瀬に助けられてるよ。優秀なマネージャーだ」
『ありがとうございます!」
笑ってそういうと再び商品に目を向けて選んでいく。荷物を持つと言われたのでちょっと甘えて多めに購入しその後も冷却スプレーやテーピングテープを買っていく。
保冷剤は百均のほうが種類が豊富なのでまたお店を移動し全ての買い出しを終わらせた頃にはもう12時を回っておりお昼をついでに食べようということになった。