• テキストサイズ

君に一輪の花を【ハイキュー】

第3章 変化


花巻side


水瀬家に入るとすごくいい匂いがし綺麗に整理整頓されていた。案内されたリビングへ行くと棚には家族写真がたくさん飾ってあり思わず見入ってしまう。


(ちいさい水瀬もかわいいなぁ…)


と思い笑みが溢れる。隣から水瀬のお母さんが「かわいいでしょ。うちのいのり」と言われ「はい、かわいいです」と返した。


そのご奥の部屋に案内されるとそこには仏壇があり先生の写真が立てられていた。俺は線香をあげ手を合わせる。


(お久しぶりです。先生…。俺もう高校生になりました。また会いたかったです)


リビングへ戻ると懐かしいアルバムをお母さんが持ってきてくださった。それは俺の小学校の頃の卒業写真。水瀬は興味津々でアルバムを見て小さい時の俺を見て『小さい』だの『かわいい』だのはしゃいでた。

外とはまた違った水瀬の様子を見ると俺も思わず笑ってしまう。次は水瀬のお母さんが水瀬のアルバムを持ってきた。水瀬は恥ずかしがって夕飯を作るといいリビングから出て行った。


「小さい頃の写真たくさんあるのよ」といってアルバムを開けるとそこには小さい水瀬がたくさんいて保育園の頃の運動会や発表会、小学生のころのバレーの試合などたくさんの写真があった。

泣いてる写真、笑ってる写真、不貞腐れてる写真、寝てる写真全部の写真がかわいい。アルバムを見ているとふと水瀬のお母さんの口が開いた。


「花巻くん。私が花巻くんにいうのはおかしいかもしれないけどあの子のことよろしくお願いします。あの子すぐ頑張りすぎて無茶する子だから」


頭を下げながら水瀬のお母さんは俺にお願いしてきた。

「いや、やめてください!頭あげてください。大丈夫です。いのりさんは俺が守りますから」


絶対に約束するから。水瀬を支えるから。だから君の笑顔にするのは俺がいいな。

水瀬のお母さんは少し涙目になりながら「ありがとう」と言った。そして「そうそういのりのビデオもあるんだけど見る?」と聞かれ「見ます!」と笑顔で答えた。


/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp