第3章 変化
それから間も無くして土曜日部活が終わりいのりは帰宅する。花巻も急いで帰ろうとするが及川に捕まり結局練習に付き合ってしまい練習が終わったのが1時。そこからご飯の誘いも断り駅までダッシュしなんとか電車に間に合い家へ到着した。そこから軽くシャワーを浴びて軽くご飯を食べた。そうしているうちに時間は2時になりまた電車に乗って目的地へ向かう。
駅に着くと改札ではいのりの姿を見つける。初めて私服姿も見て花巻はドキドキが止まらない。いのりも花巻の姿を見つけ笑顔で手を振っている。
(そういうところがかわいいんだよ…!)
花巻は顔がにやけるのを必死で堪えた。無事いのりと花巻は合流してお店へ向かった。それまでは部活の後は結局及川に付き合い練習したことや今日の目的のシュークリームのことについて語った。
お店に到着して席へ案内される。案の定店内は女子がほぼ店を占めておりちょこちょこカップルなどの姿が見られる。
花巻は改めていのりを誘ってよかったと思った。
2人はとりあえず気になったシュークリームを注文して待つことにした。
『全部美味しそうでしたね。まだ注文すればよかったかなぁ』
「そうだな。でもまた注文すればいいさ」
そう話してると注文していたシュークリームと飲み物が運ばれてきた。目の前に運ばれたシュークリームはとても大きく甘い匂いがする。
『わぁーー!美味しそう』
花巻を目をキラキラさせ早く食べたそうな顔をしている。2人で「いただきます」と言いシュークリームを口へ運ぶ。
『んんー!おいひぃー…』
「うんめぇ…」
シュークリームを食べた瞬間2人は顔を綻ばせる。2人で顔を見合わせて笑い合う。
『すごく美味しいですね!おいしすぎます!』
「あぁ…すんげぇうめぇ。来てよかった。付き合ってくれてありがとな水瀬」
『いえいえ私もこんなに美味しいシュークリーム食べれてよかったです!連れてきてくださってありがとうございます!』
笑顔でお礼を言われまたシュークリームを口に入れおいしぃと言ってるいのりそんな姿を見て花巻も嬉しくなる
(そんなかわいい顔するなよ…)
気持ちがおさえきれなくなるから
「好きだよ」