第2章 転機
月曜日お昼休み いのりは遥とお昼ご飯を食べていた。
『遥あの報告ってほど話でもないんだけどね。私バレー部のマネージャーすることになったの。遥かにもいろいろお世話になったから。ありがとうね』
「そっかよかったね!私も いのりがやりたいことができるようになれて嬉しい。」
そしてまたたわいもない話をしていたらお昼休みも終わり午後から授業を受ける。そして放課後 いのりは部活へと向かう。途中矢巾と渡と出会い一緒に部活へ行くことにした。
体育館へ着きマップがけやネットの準備などを始める。矢巾から「 いのりは準備とか覚えが早いな」といわれ『中学でもしてたからね』と返す。そうして準備を終える頃には2・3年も体育館へ集まってくる。
いのりもジャージに着替えることにした。部室は選手たちが使っていてキャプテンからは女子更衣室が近くになく女子トイレぐらいしかないからごめんなといわれ1人しかいないので大丈夫ですと言い更衣をする。
6月のインターハイ予選が近いため練習にも力をいれ いのりも選手たちの力になれるようにボール出しや得点板係をしつつボトルやゼッケン準備などの雑務も行う。
「なんか女子が部活にいるだけであいつらのやる気が全然違いますね」
「本当に。良いマネージャーが入ってくれたよ」
監督とコーチのやり取りは選手たちの掛け声で誰の耳にも入らなかった。着々と時間はすすみもうすでに日は沈みかける時間になる。19時頃には部活は終わり片付けなどを行っていく。 いのりもタオルやゼッケンの洗濯、ボトルの片付けなど行っていると時間はもうすでに19時30分を回っていた。洗濯から戻ってくると体育館には部室から出てきた及川、岩泉、松川が出てきた。
「あれ、 いのりちゃんまだ残ってたの!?」
『なんかあれもこれもって思ったらこんな時間で。先輩たちもこんな時間まで?』
「インハイ近いからね。ちょこっと残って練習をね。あ、そうだ いのりちゃん部室使いなよ。もう俺たち以外いないし。着替えるところないんでしょ。」
『ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて」
「あ、あともう夜遅いし1人で帰るの危ないから一緒に帰ろう。校門で待ってるね。」
いのりはお礼を言い部室へ入って行った。