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君に一輪の花を【ハイキュー】

第2章 転機


私は監督とコーチのいるベンチへ向かう。コーチからは「ボトルありがとな」と言われ少し嬉しくなる。ベンチで試合を見ても良いと言う許可をもらったのでベンチに座り試合を見る


試合は今までの練習試合とは違い両者譲らない攻防であった。相手チームは攻撃型のチームでアタックを次々に決めていく。青城はオールラウンダー型寄りの防御型お互い我慢比べのような試合で進んでいく。


「特にミスはないけどやはり決定打に欠けますね」


監督もコーチもやや難しい顔をしながら試合は進みぎりぎり青城が第一セットをとった。しかし相手も負けず第二セットはデュースの末取られてしまう。そして第三セットもなかなか点差は開かず試合が進んでいく。


(うーん…悪くはないけど流れを掴みきれてない…流れを断ち切るには、…うん、一か八かであるかもしれないけど…)
といのりは考えながらもどう意見を言えばいいかわからずずっと試合を見ることしかできなかった。それを察したのか監督が話しかける。

「君は試合を見るためだけにここに座ってるのか?もうここに座ったら青城のマネージャーだ。選手にできることをしなさい。」

『…!はい!』

監督の言葉にはっする。

(ここに座ったからにはただの観客じゃいられない。マネージャーも一緒に選手と戦わなくてはならない。そんな初歩的なことを忘れるなんて…)

監督の言葉で気付かされ いのりは覚悟の顔をしさっき考えたことを監督に話す。監督は「うん、いいと思う。それを君が選手たちにいってあげなさい」と言われ青城はタイムアウトをとる。
メンバーがベンチへ戻るなり水分補給をとったり汗を拭ったりする。そんななかいのりは口を開いた。


『あの…!1つ作戦があって。私がいうのも烏滸がましいんですが大丈夫でしょうか…?』


意外な発言に青城メンバーは一斉にいのりの方を向き驚いてる。すると青城のキャプテン佐々木が「わかった何かあるなら言ってみろ」と言ってきた。否定されなかったことに少し安堵しいのりはキャプテンに『ありがとうございます』と頭をぺこりと下げ話を続けた。



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