第2章 転機
花巻side
今週の土曜日も練習試合で体育館で練習を始める。走り込みをしたりサーバやアタックの調整をし始めるがふとした瞬間に思い出すのは いのりのこと
(今日確かマネージャーするなら来るって及川言ってたけどまだ見えない…ってことはマネージャーしないのか。)
昨日のこともあり少しだけマネージャーをするのではないかという期待していた。
(俺の期待しすぎか…)
と思いまた練習に打ち込もうとすると外から大きな声が聞こえた。
『一年二組!水瀬いのり!!青葉城西のマネージャーになりたいんです!!よろしくお願いします!!』
!?
外から大きな声が聞こえたかと思うと及川は「よかった!来てくれたんだ」といい外へ向かった
それから及川の後を水瀬さんがついていく。他の選手もざわざわしているが俺は少し笑いが耐えきれずに口を押さえて笑ってしまう。
(まじかよ、!昨日あんなに泣いてたのにめっちゃおっきな声出してマネージャー宣告!?意外と度胸あるんだな)
と思いくすくす笑っているとまっつんに「どうした?頭おかしくなったか?」と言われてしまった。
水瀬さんは監督との話が終わると練習風景を見ているようで話しかけることにした。さっきの挨拶のことを話すと水瀬さんは赤くなった顔をパタパタ手で仰いでいる。
俺は赤くなってる水瀬さんを見てふと呟いてしまった。
「かわいいな」
『えっ?』
「えっ?」
気づいた時には遅く俺何言ってるんだ!?と思った。しかしタイミング悪いのかいいのか練習試合相手が来た様子で集合の号令がかかり「わりぃ行ってくるな」といいその場を後にした。
(ほんと何言ってんだ俺!口に出てるとは思わなかった…これから俺大丈夫か?)
と不安を抱きながら練習試合は開始する。