第2章 転機
夕飯も食べ終わり明日のご飯の支度や洗濯物をいろいろ済ませて今はお母さんとリビングでテレビをみながらゆっくりしている。
時間はもう10時になる頃。マネージャーの件をなかなか言い出せずに時間が過ぎてしまった。
「ねぇいのり何か話したいことあるんでしょ。別に話したくないなら話さなくてもいいけど。」
『えっ…!』
「そんなにチラチラ見られたら気づくわよ笑」
『そうだよね…笑ごめん…』
やっぱり気づいてたんだと思いちょっと笑ってしまう。
「なぁにー隠すくらい悪いことでもしたの?」
少し笑いを入れつついのりが話しやすいような雰囲気を作ってくれる。お母さんの優しさを感じつついのりはさっきの質問にちがうよと笑いながら否定をする
それでも言い出せないいのりをみてお母さんは言う。
「無理に話そうとしなくていいわよ。それともそんなにお母さんのこと信用できない?」
思ってもいなかったことをお母さんに言われ勢いよくお母さんの方を見る。少し悲しそうな顔をして胸が苦しくなる。
『違うの…違うの…そうじゃないの…私に勇気がないだけ…』
まだ何も話していないのに涙声になってしまう。お母さんの悲しい顔をみたくて黙ってたわけではない。意を決してマネージャーのことをお母さんに相談することにした。
『あのね、お母さん…』