第2章 転機
いのりはあれから帰り道にスーパーにいって買い物をし家に着く。家に着くのは6時前とやや遅めになってしまった。
(よかった、、まだお母さんは帰ってないみたい。急いでご飯作ってお風呂沸かさなきゃ)
いのりの母は看護師をしており朝早い日もあれば遅い日もあるし夜勤だってある。そんな母の負担を減らすべくなるべくご飯はいのりが作るようにしいつでも母が食べられるようにおかずやご飯をストックしている。
(先にお風呂済ましちゃお)
雨は弱くなってたものの濡れてしまった制服を干したかったため先にお風呂に入ることにした。
そのあと夕飯を使っているとただいまーと玄関の方から声がした。
『お帰りなさい、お母さん。今日もおつかれ様。雨で濡れたでしょ?先にお風呂入ってきたら?』
「ただいまー。ありがとう。あーでもご飯のいい匂いがするー。先にご飯食べたいなぁー。」
『もう!笑お母さんも雨に濡れてるんだから早くお風呂であったまっておいでよ。』
「はいはい笑じゃあお風呂入ってくるわね」
といのりはお母さんをお風呂へ誘導する。
お母さんはどちらかというと陽気な方で性格的にはあまりいのりとは似てない。それでもお母さんがいるだけで雰囲気は明るくなるしお父さんと同じくらい尊敬してる。
夕飯を着々と作り出来上がる頃にはもうお母さんもお風呂から出てくる頃だった。そして2人で食事を摂る。
私は友達のことだったり勉強のことだったりお母さんは仕事のことだったりご近所さんのことだったりたわいもない話をする
マネージャーのことも話したかったが少し勇気が出なくてあのね…と言い出してもなんでもないとはぐらかしてしまった。