第1章 出会い
校門に二人で立っていると後から花巻や松川たちもやってきた
「お、及川、岩泉、マネージャー勧誘どうだったんだ」
「だめだった―。けど絶対マネージャーにするつもり」
なんでだという質問に及川は手に持っている紙を渡した。それを見ると二人は目を見開いた。
「なんだこれ。俺たちの特徴?」
「うわすげ。めっちゃ細かいところまで見てるじゃん」
その内容に二人も感心する。
「やっぱり水瀬の観察力は優れてる。中学のころから変わらないな」
「んんーーー!!やっぱりマネージャーにしたいよね!!
よし!明日からいのりちゃんの勧誘頑張ろう」
明日から忙しくなるぞーと及川は意気込みながら4人は歩いて帰っていく。
帰りの途中で花巻が岩泉に質問する。
「その水瀬ってなんでそんなに観察力が優れてるんだ」
あの1試合見ただけでかなりのポイントが書かれてあった。多分書ききれていない部分もあったのではないかと思う。一般人からしたら見ないような手先の伸び方からジャンプの踏切り、タイミングまでメモ用紙いっぱいに書かれていた。