第5章 秘密◎
『殺す以外何してもいい呪術合戦だ』
真希さんが言う。
『やります!やらせてください!!』
私は、必ず強くなって虎杖君に顔向け出来る様になるんだ…!
『お前は出なくていい』
恵君が私の決意を真っ向から否定した。
『お前はまだまだ半人前だし、敵とは言えど姉妹校に通う人間だ。
情が湧いて戦いにならないことは目に見えてる』
『でっでも…』
"強くなりたい…"
(恵なんで泉智には厳しいんだ?)
(多分宿儺のことがあったからだと思うわよ)
(いつもより殺気立ってるな…)
釘崎さんとパンダ先輩がヒソヒソと話している。
『呪符使いなら遠隔戦が可能だろ?
だったらこっちに有利じゃねぇか
泉智、お前も出ろ。恵、もう何も言うな』
『・・・』
真希先輩に咎められ、少し不貞腐れた顔で俯く恵君…
私がたくさん失敗したから、信用されてないんだよね…。
ごめんなさい。
『そうと決まったら、これからしごきまくるから!
お前らしっかり付いてこいよ!』
真希さんがニヤッと私たちに向けて微笑んだ。
『『『もっと強くなる!!!』』』