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泡沫は海に還す【twst】

第13章 9. 夜半の求愛 ※


シェラが名を呼ぶと、フロイドは上体を起こして返事をした。
フロイドの余裕の無い表情に、シェラは胸がぎゅっと締めつけられる思いだ。愛おしさが込み上げて仕方がない。

「だいすき……」
「……っ!」
溢れた感情を言葉にして伝えると、フロイドの表情から更に余裕が消えた。

「ずるい、今そんなこと言われたら、激しくしたくなっちゃうじゃん……っ。交尾で痛い思いさせたくねーのに……」
フロイドは頬を赤らめると、情けなく眉を寄せて目を伏せる。
優しくしたいという気持ちと、激しく想いをぶつけたいという気持ちの狭間で葛藤しているのだろう。
そんな表情でさえ愛おしかった。
シェラはそんなフロイドの顔をするりと撫でると、薄く微笑みながら言った。

「大丈夫ですから……もっとして、ください……」
「……っ」
シェラがそう伝えると、ゴールドとオリーブの瞳が見開かれ、ぎゅっと瞑って、また開いてシェラを見つめる。
引き結ばれた唇が開かれると、フロイドはシェラの頭を優しく撫でて、そのまま抱きしめた。

「痛かったらちゃんと言うって約束して……」
「……はい……っん、あぁ……っ」
シェラがか細い声で約束すると、それまでよりも強く子宮を突き上げられる衝撃に全身を揺さぶられた。

「あ……っ、あぁ……っ!」
身体を貫かれるような快感に攫われないように、シェラはフロイドに必死にしがみつく。
愛しさと性衝動が結びついたフロイドはもう我慢しない。
まるで離れ難いと言っているように、何度も何度も深く深く自身をシェラの最奥へ押し込み、その度に思わず鳥肌が立ってしまうような声を上げる。

「小エビちゃん好き……大好き……」
そう呟いたフロイドは上体を起こして、シーツを掴むシェラの手をとると指を絡めて握る。
手の甲にフロイドの指が食いこんでいる。肌と肌のぶつかる音が更に大きくなる。
『やっば……』と小さく洩らすフロイドの首筋から鎖骨へうっすらと汗が伝っている。
その姿がシェラの瞳にとても官能的に映り、子宮が甘い疼きに襲われる。

「う……っ、あぁ…………」
子宮が疼くと肉洞が締まり、フロイドのペニスに絡みつく。
それが更にフロイドへ快感を与えたのか、低く唸るように快楽に酔った声を上げた。
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