第13章 9. 夜半の求愛 ※
胸を愛撫していたフロイドの唇が腹へ移動する。
フロイドの手がシェラの脚をするりと撫でた。
「細くてきれーなあし、たまんね……」
シェラの脚を舐めるような視線で見ると、うっとりした声で呟いた。
まるでプリンスがプリンセスに靴を履かせるように。
フロイドはシェラの足をとると、足の甲へ触れるようなキスを落とした。
「っ……」
フロイドの唇の柔らかさを足で感じ取ると、シェラの肩が僅かに揺れた。
するするとふくらはぎから太腿まで、フロイドはシェラの筋肉がついて引き締まった脚を時間を惜しまず撫で回す。
徐々にシェラの表情が甘く蕩けてゆく。
最初はくすぐったいという感覚しかなかったが、フロイドの指先が身体の中心へ上がっていく度に身をよじりそうになる。
乳首を舌で転がされていた時に感じた、腹の奥が疼くような感覚が再び訪れる。
フロイドがシェラの足首を掴んで脚を持ち上げると、脛から太腿の内側までをゆっくりと舐め上げた。
そのまま膝を割られ、ショーツ越しにシェラの秘部がフロイドの前に晒された。
「あ……っ」
恥ずかしくて反射的にフロイドの肩を押し返そうとするが、フロイドはお構い無しにシェラの内腿へ舌を這わせる。
「ん……、あし、すっごいきれい……」
時に優しく、時に貪るように、フロイドはシェラの内腿に何度も何度もキスをする。
まるで執着していると感じるほど、フロイドはシェラの脚を舌と唇で丹念に愛撫した。
脚を撫で回していたフロイドの手が、シェラのショーツへ伸びる。
薄い布越しに雌の象徴に触れると、フロイドは蠱惑的な笑顔を浮かべた。
「小エビちゃん、パンツ湿ってる」
いじわるな笑みを浮かべたフロイドは、ショーツ越しにシェラの秘部を指先でそっとなぞった。
フロイドの笑顔を見た瞬間、シェラの顔が羞恥で赤く染まる。
「そ、そういうこと言わないで……」
腹の奥が疼く度に秘部から蜜がこぼれ、ショーツに染みを作っていることには薄々気づいていた。
だが、いざ言葉に出して教えられると恥ずかしくてたまらない。
「パンツの中、どーなってんのかなぁ……?」
ゆっくりと、フロイドの手がショーツの中に侵入してきた。
為す術なく侵入を許すと、フロイドが更に笑顔を深くした。