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陰陽の結び 《忍たま乱太郎》

第6章 オシロイバナ *不破雷蔵*




***


『雷蔵さん、すみませんが…』

「あ、また分からないところがあるのかい?」

『はい、すみません…』

「いいよ。」


あれから、僕は彼女に対しては普通に接するようになった。
いつの間にか、僕と彼女が付き合ってるなんて噂はなくなって・・・代わりに、彼女は兵助と付き合っていると、話題になった。

実際あれから兵助は彼女とより親しくなって、先日やっと恋仲になったと報告された。

その時、八左ヱ門は笑っていた。
「おめでとう!」と言っていたけど、絶対にショックなのは分かっていた。僕は、そんな八左ヱ門を見て本当にすごいと思った。僕はあんなに強くはなれないと思うから・・・



「雷蔵。」

「…三郎」


彼女に勉強を教えた日は決まって三郎が何か持ってくる。
僕が凹んでいると三郎には分かるようで、今日も少し高い饅頭を持ってきた。


「…雷蔵」

「なんだい?」

「…今度、勘右衛門や八左ヱ門と兵助たちのデートを尾行するんだけど、一緒に行くか?」


と、いたずらっぽく笑う三郎
その、僕と同じだけど少し違う顔に・・・自然と笑顔になる。


「…そうだな。幸せそうな2人を、からかいに行こう!」


そう言って、今日も臆病は僕は
彼女の事を・・・考えないようにするのだった。




*END*

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