第6章 オシロイバナ *不破雷蔵*
彼女の最初の印象・・・うーん
最初は恥ずかしいけど、男としてしか見てなかった。
また4年生に容姿のいい奴が入ったんだなって思って居たけど、それがまさか女の子だったなんて・・・
あとで三郎に聞いてみたら、三郎もすぐに気づいていたらしい
全く、5年生にもなって変装を見抜けないなんて・・・
と、それくらいしか思って居なかった。
彼女が暗殺者とか、学園長先生の命を狙っているならそれを任務として阻止して学園長先生をお守りすればいいと、そう思って居た。
だから、別に女だろうが男だろうが関係なかった。
でも、見える所で4年生や他の5年生達がどんどん彼女と仲良くなっていった。
彼女は、懐いた相手には基本は名前呼びをしている。
そして自分より先輩の人は必ずさん付けで呼んでいるのだが、僕は未だに不破さん呼び・・・。
さすがにその辺の差には傷ついた。
だから、少しは彼女との距離を縮めたい!と、そう思った。
でも・・・今更彼女と仲良く難てできるのかな・・・
そう思いながら最近は、5年生達と仲のいい彼女を見る。