第5章 アサガオ *齋藤タカ丸*
彼女の最初の印象・・・?
最初からかわいい子だなとは思って居たよ。
あと、男の子の割に首や腕が細くて華奢な子だな・・・って、それくらいだった。
それに、俺は和歌菜が暗殺者としてここに来た女の子だってことはすぐに知ったんだ。
なぜなら、ちょうど和歌菜が最初の暗殺を仕掛けた時・・・
***
彼女が一番最初の暗殺を仕掛けた時・・・
俺はたまたま夜中に厠に行こうと起きたんだ
「…んん、厠…あれ?」
起きた時には和歌菜はいなくて、慌てて探しに行こうとしたら遠くからキンッ!!という金属音が聞こえてきた。俺は嫌な予感がして音の方に向かったんだ。
そしたら、そこで5年生や6年生のみんなが見たことのない忍者と戦っていたんだ。その忍者は5年生と6年生を何とか相手取って戦っていたけど、5年の不破君と蜂屋君に取り押さえられた。
「さぁ、ゆっくり話しを聞かせてもらうぞ。由利若月。」
そういう立花先輩が、持っていた強盗提灯で照らされその人の顔を見た。俺は見えなかったけど立花先輩が和歌菜の名前・・・まぁ元々の名前を読んで気が付いたんだ。
そして5年生や6年生、先生たちにバレないようにしながら話を聞いたんだ。
彼女の正体や、目的・・・
そして学園長先生の思い付きでこの学園に編入中は1日1回の暗殺を許されてそれをバレないように5年生や6年生が阻止して・・・
大変なことを聞いてしまったんだと思い慌てて部屋に戻ってもう尿意も吹っ飛んじゃって慌てて布団に入ったんだ。
そして、しばらくしたら和歌菜が戻ってきて・・・
音を立てないように着替えを始めたんだ。
その時・・・見ちゃったんだ。
それから・・・かな