第3章 ミニバラ *七松小平太*
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・・・・・ドドドドドドドドドッ!!!!
「ん?なっ…なんだ!?」
あれからしばらく経った忍術学園の保健室
中では保健委員会委員長の善法寺伊作と1年ろ組の鶴町伏木蔵が薬を煎じていたが、突然遠くからの地鳴りに善法寺は慌てて伏木蔵を抱えて身構えた。
スパーン!!!
「伊作ーー!!大変だーー!!」
「えっ!?小平太!?…どうし、わぁあ!!」
スパーン!!と保健室の襖を開けて入ってきたのは、他でもない七松だった。いきなり開いた襖に善法寺はかなり驚いたが七松の背中でのびている彼女を見つけ、慌てて伏木蔵に布団を引かせた。
「…伏木蔵、布団を敷いたら保健室から出ていなさい」
「え?どうしてですか…?」
「いいから…」
「えぇ~…すっごいスリル~…」
「スリルはいいから出なさい」
と、善法寺はすべてを察したようで1年生の伏木蔵を外に出して正座させている七松を静かに睨んだ。
「それで?小平太…。和歌菜に何をしたんだい?」
「えと…好きになった者同士の…営み?」
「営みって、女の子が失神するくらいの事をするなんて何を考えているんだーーー!!!」
と、珍しく保健委員会委員長の善法寺は七松を本気の勢いで怒鳴った。
そのあと、善法寺は目を覚ました彼女に厳重注意を促しお互い思い合っているとは思えないほど4年と6年で七松が彼女に近づかないようにガードされてしまったのであった。
*END*