第7章 コチョウラン *全校生徒+α*
「すっごーーーーい!!!これがケーキ…ずっと憧れてたケーキ…長次さぁん!!ありがとうございます~!!」
と、他学年たちからもらったどんなプレゼントよりも大きな声と表情で大喜びした。そんな彼女を見た中在家はいつも以上に仏頂面になったが彼女に一言・・・
「和歌菜、誕生日おめでとう。その着物も、化粧もよく似合っている。…とても綺麗だ」
と、ドストレート且つ確実に女の子が喜ぶセリフをサラリと言ってのけた中在家に彼女は思わずキュン…♡とした。
それは彼女だけではなく、そのセリフを聞いていた全員が・・・キュン…♡としていた。
「この誕生日会、最も和歌菜先輩を喜ばせたのは…」
「圧倒的に中在家先輩だな!!」
「そんなことより、みんなでケーキ食べよう!!!」
と、乱太郎・キリ丸・しんべヱがうまくまとめ
中在家が作ったケーキを切り分けて彼女を囲みながら誕生日会を心行くまで楽しんだのであった。
・・・その後
出張が思った以上に早く終わった食堂のおばちゃんが、食堂の大惨事を見てしまい、事の発端を作った6年生達に鉄槌が下ったことは・・・言うまでもなかった。
*END*