第1章 デビュー!!
そして東京へ戻る日の前夜。
宏光「Ruuna、明日は何時?」
さっきから私を抱きしめて離さない宏光。
Ruuna「明日は、お昼の新幹線だよ」
宏光「お昼かぁ………もうちょっと一緒にいれたらなぁ……」
今日の宏光は、いつもより甘えん坊だ。
今回の事で、宏光との距離が縮まった様に感じるのは私だけじゃないみたい。
Ruuna「私だってもっと一緒に居たいけど、帰ってレコーディングしないと、私のファンの子達が首を長〜くして待っていてくれるからね(笑)」
宏光「俺もRuunaのファンなんだけどなぁ……(笑)」
Ruuna「うふふ♡頑張ります!!」
東京へ帰った私は、無事にレコーディングが終わりツアーへと向かった。
宏光の体調もすっかり戻り、舞台は連日満員御礼のようだ。
宏光の舞台が千秋楽を迎える頃は、私もツアーが終わっている。
離れ離れもあと少し。
寂しいけど………寂しいのは私だけじゃないしね。
私は2人で過ごせる日を楽しみにしていた。
まさかあんな事になるとは思いもせず………