第6章 病室での暮らし
いつ、起こるかも分からない痙攣と吐き気……そのたびに、呼吸困難になる。
同じ病室の恵蓮も同じ病気を煩っているらしい。
ICUに入ることになった。俺は自分の命に限界が来てることを予感した。
次第に動けなくなって行く体……そのたびに転倒を繰り返していた。
ある日、医師からもう長くはないと……告げられ延命を施すかを聞かれ俺は……俺は……
医師【涼介君、どうされますか?】
涼介『延命は無しで……でも、危ないって時は彼女を読んでください。』
そう、俺は、延命を断ったのだ……
そして、サヨナラは突然訪れてしまった。
あと一日で彼奴の誕生日だったのに……
ベッドからテーブルにある赤いケースを掴んだ。
そこには十字架のネックレスがあった。
涼介『ごめんね……』