第1章 *出会い-和也side-
俺は、戸惑った。
彼女がどうして泣いているのか
すぐには分からなかった。
と次の瞬間。
バタンッ…
彼女がその場に倒れた。
突然のことに俺は
すぐには行動に出すことが出来なかった。
我に返り、急いで車を降り彼女のもとへ駆け寄った。
一体いつからここに立っていたのか
体は冷えきっていた。
俺は、彼女を抱き抱えるとそのまま助手席に乗せ、
自分のコートを彼女にかけた。
そのとき、ふと彼女の手に痣があることを知った。
俺はなにも知らなかった。
その痣が、彼女をどれだけ苦しめていたのかを。