第2章 花姫と恋
刀剣男士 side
本日の本丸では定例会議の最中。
参加者は今月の近侍に任命されている宗三左文字、初期刀の山姥切国広、第2部隊長加州清光、第3部隊長一期一振、第4部隊長三日月宗近、厨長燭台切光忠の6振りだ。
宗三「…各部隊の報告は以上でしょうか。次は本丸内で改善を行うべき点についてですが」
光忠「それなら僕から要望があるんだ。近頃日和姫ちゃんが厨で調理をすることが増えてね。彼女用のエプロンを用意したいんだけど、どうかな?」
清光「いいじゃん。可愛いやつにしようぜ」
一期「ふりるの付いたものが宜しいかと。…乱がよく申しております故」
国広「よくわからないが、調理の邪魔にならないものがいいんじゃないのか?」
宗近「日和姫なら何でも愛らしく着こなすだろう。はっはっは」
宗三「……全く、揃いも揃って煩悩まみれですね。日和姫なら何でも着こなせるという点では僕も同じ考えですが」
清光「よし、決まり!あとは…湯殿の件。この前日和姫が脇差組と掃除していた時に全身お湯を被っちゃって大変だっただろ?」
鯰尾、物吉、浦島、肥前と湯殿掃除をしていた時のこと、体勢を崩した浦島を庇おうとした日和姫が咄嗟に蛇口に手をかけたせいで全身にお湯を被った事件だ。
内番着ごとずぶ濡れになった日和姫の姿に、稽古場から戻った和泉守や同田貫達数名と鉢合わせてしまい、大騒ぎになったのだ。
あの日は日和姫の普段は隠れた体のラインを見てしまった男士が多く、数名は自室から暫く出てこなかったのだとか。
宗近「あれは……宜しくないな」
光忠「日和姫ちゃんは何時もは主の湯殿を使ってるんだよね?僕達が使う大浴場を掃除しなくてもいいと思うんだけど…」
国広「そうだな。主に伝えておく」