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FLYHIGH(ハイキュー)

第3章 春高予選


「私も研磨さんがそんなに笑ってんの初めて聞きました」



その後はゲームの内容を話しながらプレイして、気づけば日付を跨いでいた

「研磨さん、明日も学校やしそろそろ終わりましょうか?」

『そうだね』

「研磨さん、多分ゲームの実況向いてると思いますよ!めっちゃ楽しかったし、またやりましょう」

『うん、おれもあんまり人と話すの得意じゃないけど、歩と話すのはすごく楽しい』

「光栄です!」

『…最初の話だけど、試してみる?』

「何の話ですか?」

『おれと付き合ってみて、本当に飽きて捨てられるか試してみる?歩は面白いから大丈夫かも』

「恐ろしすぎるんで勘弁してください」

『断られた』

「ゲームオーバーよりゲームクリアの方が嫌やってさっき言ってたくせに」

『そうだね、せいぜいクリアされないように頑張って。また電話する、おやすみ』

「おやすみなさい」






研磨さんがこんな人って正直全然知らんかった

話してるとすごく楽しくて、終始笑い転げてたけど

最後の意味深な感じは何やったん?

クリアされたら捨てられるの分かってて付き合うとか怖すぎるやろ

やっぱ黒尾さんの言う通りなんかな

研磨さんにとって全てはゲームなんや

ゲームオーバーは嫌やけどゲームクリアはもっと嫌

研磨さんが好きになんのはどんな人なんやろ

歳上のお姉さんとかかな…






それからしばらく研磨さんと夜遅くまで電話しながらゲームするのが日課になってた

昨日は日曜やったから余計に遅くまでやってたから…

「ふぁぁぁ」

「歩、何か眠そうだな」

部活が終わってモップがけをしてたら、翔陽に話しかけられた

「ああ、昨日結構夜更かししてたから」

「研磨とゲームしてたのか?」

「そうそう」

2人で話していると、大地さんの集合!という声が聞こえた

「もう本選まで時間がない。各々自主練があるだろうし、他の場所に練習に行くヤツもいるだろうから、とりあえず一旦全体練習は終わりだ。自主練残るやつも、オーバーワークは禁物だぞ」

「はいっ、おつかれっしたー!」


やっちゃんと私は今日はもう終わっていいって潔子さんに言われたから、お先に失礼することにした


お兄ちゃんのチームに練習に行くツッキーはもう先に帰ったみたい
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