• テキストサイズ

FLYHIGH(ハイキュー)

第10章 ゴミ捨て場の決戦!


ー黒尾side

このセットでどちらかは敗退する

3年は引退

あいつらしつけぇから2セット終わって疲れはMAX

疲労のせいかプレッシャーのせいか

今にも膝が震え出しそうだ



ーさぁ

最高のバレーボールをしよう




序盤から怒涛のラリー



研ぎ澄まされていく空気

取り残されるな

置いていかれるなんて

もったいない




敵であると同時に

互いが互いの師




西谷に代わってツッキーがコートに入ってくる

前衛同士でマッチアップするローテ

半年前までノブカツ君だったくせに…

いい面構えになったんでねぇの





出てきてソッコー、ナイスブロック

でも俺も負けないよ?

執拗にワンチを重ねるけど、ツッキーも同じく食らい付いてくる


ラリーが続いて、ツッキーとネット際で押し合いになった


まだまだテクニックで負けてらんない

ビッとツッキーの指に引っ掛けて烏野コートにボールを落とす


でも着地と同時に3セット目の長いラリー、疲労が押し寄せてくる


「ハァ…ツッキーあんま頑張んないで!ラリー長引くと…ハァ、疲れるでしょ!」

「黒尾さんが頑張んなきゃ…ハァ…すぐ終わるんじゃないですか!ハァ」

ツッキーも息を切らしながら応戦してくる


「つーか半分は木兎とオメーのせいだろ」

と、夜っ久ん

そうだね

確かに…自分で厄介な相手に育てた感はあるけど…


「どうもおかげさまです」

生意気に言ってくるこの眼鏡小僧

不思議と悪い気はしないから

「こちらこそです」

って答えた




リードブロックは最後に咲うブロック

頭で分かってたって遂行できるとは限らない

ブロックの理想は当然スパイクを止めること

「どシャット決めて一気に盛り上がりたい」

「もう本能で動いてしまえ」

疲れたり劣勢になる程そんな風に考える

でも…



「ツッキーの徹底ネチネチブロックにさ、皆が腹立つわけじゃん?」

そう言うとツッキーは困惑した表情

俺は続ける

「そんでさ

良かった間違ってなかった

って、思ったんだよね」




高まっていく集中

次の一点

獲られたらダメな一点


/ 554ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp