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FLYHIGH(ハイキュー)

第3章 春高予選


「前とはちょっと違うけどね」

やっちゃんが小声で言って、2人で顔を見合わせて笑った

それからも翔陽の新速攻が止まらない

となりで烏養元監督が子供たちに翔陽の新速攻について説明してくれる

「チビ太郎のあれはマイナステンポと言って、トスが上がる時にはもう空中にいるんだよ。でもそれはあのセッターの技量があってこそ。誰にでもできるわけじゃない」

そうやんな

やっぱり影山くんはスゴイ

侑やったらセット出来るやろか

マイナステンポ…翔陽めちゃめちゃカッコイイやん!

「烏養さん、私ら烏野のマネージャーです。翔陽のこと、ほんまにありがとうございました。私ら絶対全国いきます」

「そうか…でもチビ太郎のマイナステンポは使い方が勿体ねぇなぁ」

「…?そう、ですか?」

「まぁな…おっと第2セット始まるぞ」



マイナステンポの使い方が勿体ない?

どう言う意味やろ



第2セットが始まる

いくら翔陽のマイナステンポがすごくても2メートルは簡単に止まらない

ブロックの上から打ってくる

あ、うちのチャンスボール

え?

なにこれ

みんなで走り出した

これ…

合宿で別の高校がやってた

シンクロ攻撃!

こんなんまで練習してたん?!

雑食ハンパない



最後は翔陽のブロックアウトでセット終了

あれは狙ったんやろか?

ともかく2試合目も勝利を収めた

「やったぁぁフジクジラなしでも勝ったー!」

「それな!」

やっちゃんと手を取り合って喜ぶ

次は10月本選

東京で練習できるのはあと2回

気を引き締めて行こう









ーその夜

携帯が鳴り、ディスプレイには


『月島 蛍』


電話?なんやろ?


「もしもし?今日はお疲れ様」

『あー、うん』

「ブロック何回か黒尾さんみたいやった。で、どうしたん?」

『今さ、兄ちゃんが帰ってきてて話してたんだけど、僕も子午山見つけた。社会人チームに混じって練習することにしたから』

「ツッキー…ほんまに嬉しい」

『しばらく部活は早めに切り上げるけど、サボるんじゃないからね』

「分かった、絶対全国行こうな」

『うん、おやすみ』

「おやすみ」


良かった

本当に良かった

そう思いながら眠りについた
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