第4章 好きだと言ってみた【オールキャラ】
【ジョセフ】
「おじいちゃん!だ~いすきよ!」
「おぉ~!わしも愛しておるぞ、アンナ!」
ガバッ!
意地っ張りな孫が甘えると、ここぞとばかりにすぐに抱きつく。
そして張り切っちゃう。
「よぉーし、今日の晩飯はアンナの好きなイタリアンに行くぞ!」
(…あいつ、わかっててやってるだろ。)
(そうは言いつつ、半分くらいは愛情もあるんじゃあないか。)
(残念、アヴドゥル。愛情は隠し味程度よ。)
【アヴドゥル】
「私やっぱり、アヴドゥルが好きだなぁ。」
「嬉しいことを言ってくれるな。私もアンナが大好きだよ。」
ガハハッ!と機嫌良さそうに去っていくアヴ様。
(…親父と娘みてぇ。)
(アンナに嫌らしさのない“好き”始めて見たぜ。)
(ポルナレフ、それは君が邪なだけだろう。)
【花京院】
「花京院、大好きよ。」
「え!?」
パッと目を見開いて、一気に顔が赤くなる。
目を合わせていられなくなり、視線を下に向ける。
「アンナさん。そ、その、どういう意味で…。」
「…?どうもこうも、仲間としてよ?これからも頼りにしてるからね。」
まだ顔を挙げられない花京院の肩にそっと手を置いてから、立ち去る。
そして、お互いが見えなくなったところで、二人とも崩れるように座り込む。
(アンナに真剣な顔で言われると、違う意味で捉えてしまいそうになる。思わず『僕も』って言ってしまいそうになった。)
(つい誤魔化しちゃったけど、バレちゃったかな…。)
((はぁ~、緊張したぁ…。))
スタクル一同
(((さっさと、くっつけばいいのに…)))