• テキストサイズ

水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】

第9章 2人の来訪者


鴉の声に、天元は、ふ―――っと長い息を吐いて、もう一度顔の血を拭い、パッパッと胸や腿などについた汚れをはたく。

「・・・すまんな空。これで今夜の遊びは終わりだ。兄は忙しい。あやも任務だ。連れて行くぜ。」
天元は返事も訊かず、ひょいとあやを脇に抱え、林を後にする。

「・・・天元、腑抜けめ。また逃げるのか。・・・」
天空はそう呟いたが、後は追わない。今日、天元に会えると思っていなかったが、強さが大体分かったので深追いはしない。
天元の脇に抱えられたあやに向かって「1週間後また来る」と合図を送った。

あやも軽く頭を下げて合図が伝わっていることを見せる。そして、先ほど肩を押された際に入れられた紙をこっそり見ると「天元は殺せ。妻、保留。」とあった。
口に入れて飲み込むと同時にあやの家の縁側に下ろされる。



/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp