水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】
第16章 ※新月
「ほら、少し指を下げてみろ、次はここだ。お前の指の辺りだとこの位入ってる。・・・こら、締めるな。」
三本の指をバラバラに動かしながら、拡げる。
あやは顔を横に向け目を閉じ、「ふーっふーっ」と吐息を荒らげる。
「あや、そろそろ最後だ。指をもっと下げろ。根元まで入ると、もう指で届くところではない。奥を突かれるのはどれくらい善いか・・・・さぁ確かめるぞ。」
天空は指を抜くと、ボクサーパンツから出したペニスに手早くゴムを被せ、先端をあやの入り口に付ける。「はっ・・。」とあやが息を飲んで、天空の方へ腕を伸ばす。天空は伸ばされたあやの手を取り、指先に口づけをすると、そのまま手の平と平を合わせて握る。
天空は体を折って、あやの唇にキスをする。耳元で「・・ここまで随分待たされたぞ。やっとだ。」と囁く。
少し体を離して「あや。」と呼ぶ。あやが天空を見る。天空はあやの目をじっと見ながら、ぐっと腰を進め、じわじわと時間をかけてあやの中に入って来る。指とは全く違う質量で、腰から背中にかけてぶわっと肌が聳ち、あやの口からは「あぁ・・ぁぁぁ。」と震える吐息が漏れた。
天空の口元は満足そうにゆっくりと弧を描く。そしてあやの髪を撫でながら、あやの唇を自分の唇で数回挟み、唇にキスをする。ちゅっちゅっと音を立てると唇をぺろと舐めた。
ここまでずっと天空は視線をあやから離さない。怖い位に整った顔の天空に見つめられ、あやはごくりと唾を飲み込む。数秒見つめ合うと天元はすっと視線を下げ、あやの額に自分の額をこつんこつんと付ける。天空の肌の温かさと仄かに鼻腔を掠める甘い香りがあやの頭の奥を溶かしていく。
天空は頬と頬を付けると腰をぐっと進め「はぁ・・。」と気持ちよさそうに甘い吐息を小さく漏らす。
天空は「あぁ、可愛いな。」と囁き、あやの耳朶や首筋を舐め始めた。時折色気のある流し目であやと目を合わせてくる。