第14章 ※郎月

舌を絡めながらさらに腰を突き上げ、中を擦る。あやの口から「んんんっ」と大きく声が上がると、太腿がピクンと跳ね、中がうねって絡みついてくる。
あやの呼吸が「ふっ・・ふっ・・ふっ・・」と荒くなっている。天元はそれを見て満足そうに笑い、顔を離す。恍惚とした表情のあやと目を合わせると頭を撫で、体を抱きしめた。
そして、天元も腰を奥へ数回押し込み、苦しそうな吐息とともに果てた。

天元は大きく息を吸い、少しの余韻を楽しむと、ずるりとあやの中から抜く。胸の上で苦しそうにしているあやを抱きしめて顔を見る。あやは天元の胸に鼻をつけているのと、髪の毛で表情が見えない。

「・・あや。あや。大丈夫か？」

あやは「はい」と掠れた小さな声で返事をした。天元はあやの顔にかかる髪を少し後ろへ流し、頭を撫でながら「あや。」ともう一度名を呼ぶ。
あやは顔を上に向けて、チラと天元を見る。
「天元様は・・・イジワルばっかり言う。」
天元は驚いて目を見開くと怒った様に言い返す。
「・・・今日はお前の方が悪ぃ。むしろ我慢したと思うぜ、俺は。」

天元はすぐにくくっと笑い、あやの頬を指の背で撫でる。
「・・・ほら。もう意地悪しないから、口づけさせてくれ。」
「本当ですか？」
「あぁ。・・多分。」
「多分？？」
天元はあやの顔を掌で包むと額をこつんと当てて、ゆっくりと唇を重ねる。そしてあやを抱えたままぐるりと体を反転させ、あやを下にして覆いかぶさる。

「あや。次は優しくする。・・・あやはさっきと一緒で煽って来ていいからな。・・癖になりそうだ。」

あやは唇をあちこちに落とし始めた天元に驚いて尋ねる。
「天元様、眠らないのですか？」
あやが慌てて天元の腕の中から逃れようとするが、がっちりと抱えられた。
「え？あや。俺に抱かれるときは眠れねぇんだぜ？覚えとけ。」
天元はあやの顔を笑いながら見ると、硬くなっている突起をゆっくり口に含む。
「きゃぁ。」

天元は言葉の通り、次は優しかった。

その次は・・・　2人とも、もうどうでもよくなっていた。