第97章 緋色の真相2
ジョディside
ジョディ「…って、あなた!いきなり車に入ってきてどういうつもり…怜花から離れなさい!」
降谷「うるさいFBI。指図するな」
ジョディ「なっ」イラ
あまりの言い方にムカついた私は、助手席から出て彼に掴みかかろうとした時…
赤井「やめておけ、ジョディ」
ジョディ「?!し、シュウ!?」
キャメル「っ赤井しゃん!!」涙
ずっと探していた彼の登場に驚愕、キャメルに至っては涙目
ジョディ「って…何考えてるの?! 組織の人間の前で…」
赤井「問題ない。彼は我々と同じ、奴ら(組織)に噛み付く狼だ」
ジョディ・キャメル「?!」
驚愕の真実をシュウから伝えられ頭が追いつかない
赤井「……といわけで、怜花にも言わないでもらっていたんだ」
ジョディ(…そういう事だったのね)
彼女は頑なに話そうとしなかったのは、シュウの事もあるけど彼等の事も隠す必要があったから
軽く聞いた話では、あの桜陽樹というのは偽名で…シュウやバーボンと同じ組織の潜入捜査員。
つまり、組織と無関係の人達……怜花には、後で謝らないとね
体調悪くさせてしまった彼女に、心の中で謝る
松田「怜花、大丈夫か?」
降谷「車酔いだな、誰か達のせいで」
キャメル「うっ…」汗
諸伏「体調が悪化すると悪いしな、早く家に送ろう」
降谷「ああ」
ジョディ「……あなた達…本当に怜花を大切にしてるのね」
先程から4人の彼女への対応や表情から見ても、すぐに分かる
松田「当たり前だろ」
萩原「護りたい子だよ」
諸伏「俺は命を助けてもらったようなものだからな…」
降谷「…今、ヒロ達と居られるのは怜花のおかげだからな」
風見(……あの降谷さんが、優しい表情をしてる?!あの降谷さんが…)驚
彼の部下達も驚く所を見ると、あの表情は彼女にだけみたいね…
降谷「俺たちは帰る。さっさと本国に帰れ」
赤井「最後のそれは無理な話だ。けど、FBIと公安…一緒に手を組まないか?」
諸伏「へぇ…」
赤井「組織の壊滅も早いし、希望通りにこの国を出ていける……良い提案ではないか?」
降谷「……考えとく」
そう言うと、怜花を連れ車で帰っていく…