第14章 探偵達の夜想曲14
貴方side
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その後、パソコンに向き合い安室さんの誘導で長いパスワードを見つけて樫塚圭のパソコンデータを見ることに成功
そこには、なんと銀行強盗の計画書が
しかも、探偵事務所で亡くなった男も含め、ここで見つけた小柄な男とまだ会っていない女性が拳銃を持って写真を撮っている大胆なものまである
つまり、この部屋は樫塚圭を名乗る女性の家ではなく、銀行強盗メンバーの家だったというわけだ
予想通り、本来の住人は探偵事務所で亡くなった男
最初の遺体ががっちりしていたことからその男が庄野賢也さんを射殺した男で、樫塚さんはその男を含む強盗犯全員に復讐を果たそうとしているところだろう
そして強盗犯のうち一人の女性の家の住所が載ってあるのを見つける
私達は、安室さんの車で向う事に…
☆☆
安室さんの車である白のRX-7に乗り、街道を進んでいく
私が助手席に乗り、後部座席には蘭と小五郎さんが座っている
蘭「うそっ!コナンくんからメール来てた。"大丈夫だから心配しないで"って…」
安室「(怜花の予想通りか)…どうやらコナン君は自ら着いて行ったみたいですね」
小五郎「あのガキ。まーた探偵気取りかよ…」
安室「まぁ、子供の好奇心は探偵の探究心と相通ずるものですから…」
その時、小五郎さんの携帯が着信が鳴り電話に出て話を聞く
聞こえるよう電話に反復して返す、相手は博士みたいだ
小五郎「何ィ?!小僧を乗せた車が王石街道を北上してるだと?!」
貴「王石街道…この辺り…」
小五郎「…で?……青い小型車…ナンバーは?」
電話で車の情報を聞いてくれる小五郎さんの呟きを聞きながら、私と隣の安室さんが反対車線に注目する
その時、小五郎さんの言う青い小型車が通過する
安室「(青い小型車)……何かに捕まって!」
そう言いながら安室さんは、素早い動きでハンドルを限界まで回しきって急ブレーキをかけると反対車線に滑り込み、そのまま追跡を始めてしまう
安室「毛利先生はそのままシートベルトを締めていて、蘭さんはシートベルトを外したら毛利先生に寄って!
怜花さんはシートベルト外して、僕の方へ寄って!」
貴「え、あ、はい!」