津軽高臣 【恋人は公安刑事】バレンタインの熱い夜 【裏】
第1章 君との熱いバレンタインデーの夜
俺は、ますます、激しくウサを揺さぶって、ウサの熱い温もりの中で、達した。
ぐったりとしたウサの唇に優しくキスを落とす。
ウサが、薄く瞼を開けて、ふわりと恥ずかしそうに微笑んだ。
俺達は、バレンタインデーの夜に、初めて、心を繋げ、身体を繋げて、溶け合った。
「ウサちゃん、ごめんね。俺我慢出来ずに、優しく出来なくて」
「そんな事ないです。津軽さん、とても優しくて、わたしにとって、忘れられない特別なバレンタインデーになりました」
ウサが、照れた様に言った。
「ありがとう」
普段の俺は、セックスが終わった後にこんな事は決して言わない。
寧ろ、早く女の子が帰る様に、ありもしない用事を作る事さえあった。
でも、ウサが相手だと、ウサの吸い付く様な柔らかい肌とベットの上で、抱き合う時間がずっと続けばいいと思ってしまう。
(やっぱり、君は、俺の特別なんだ)
この子は、何時だってまっすぐだ。俺が持ってないまっすぐさを持っている。
この子の日常に自分が入る事を妄想していた。
俺の世界を塗り替えた。
「ねぇ、君の日常に俺は立っている?ウサちゃん」
ウサは、照れくさそうに、俺を見て言った。
「わたしの日常に、津軽さんが居すぎて困ってます」
素直に心の底から嬉しいウサの返事。
「ウサちゃん、捨てないでよ。俺を」
「それって、美女が言う事と違いますよね!寧ろ、野獣のわたしの台詞ですよ」
俺達は、何時もの様に笑い合った。
「ウサちゃんがくれたチョコレート食べていい?」
「味は自信があるんですけど、形が微妙というか」
「君が作ってくれたチョコレートなら美味しい筈だよ」
「それって、津軽さんのマイスパイス、無しでって事ですよね?」
「そうだよ」
ウサが半眼で俺を見て、言った。
「津軽さんの口に合う、チョコレートは、流石に作って無いですよ。普通のトリュフです。形が歪んですが」
「食べるね、このチョコ」
そう言って、可愛いく綺麗にされたラッピングを外して、箱を開けると、確かに形が壊れたチョコレートがいくつか並んでいる。
その中のひとつを口に含む。
不思議な事をにウサのチョコレートは、美味しかった。
「ウサちゃん、君のチョコレート美味しいよ。君も食べない?」
「はい!」