第10章 夢の中で
「れんごくさん…わたし、煉獄さんと話せなくてさみしかったんです…///」
そう言って中彩が俺の頬に口付けをした。俺は、柔らかい中彩の唇の感触に身体中の血液が沸く感覚を覚えた。なんという事だ、中彩が俺の頬に口付けを…!?俺は、あわてて距離を取ろうとするが、仰向けに寝る俺に乗る中彩を無理やりどかす訳にも行かない。加えて、酒が残っていたのか、何故か思うように身体に力が入らなかった。
「中彩、どうしたというのだ、何かおかしいぞ…」
そう俺が言う間にも中彩はあろう事か俺の腰の当たりで馬乗りになり、自身が着ているブラウスのボタンを外し始める。
「ま、待て…中彩…!」
「まちません……」
俺の制止にも構わず、あまりにもあっさりと中彩は俺の前で服をはだけさせた。中に見える下着は紺色、前に干された洗濯物に混じっていた時、中彩にこれは何かと聞いたものだ。赤い顔で中彩がブラジャーというのだと教えてくれた以降は、それを見る度、視線のやり場に困っていた。今の俺は、中彩がいつもは隠しているその下着を真っ直ぐに見つめている。その下には…肌があるのだろうか。
俺の下半身の中心に熱が集まる。そして馬乗りになる中彩を下から押し上げた。こうなってしまっては、もう収めることが出来ない。
「れんごくさん、私で反応してくれてるんですか…?」
中彩が自らを下から押し上げる芯を持った俺に気付いた。あろうことか、恥じらいもせず嬉しそうに手で下から上に服の上からさすってくる。そして足元に移動し、俺の自身を服の上から咥え始めた。上目遣いで「煉獄さん、おおきい…」などと言っている。その姿があまりにも俺にとっては刺激が強く、正面に見ることが出来ない。履物の布が、中彩の唾液で濡れていく。そして俺の自身の先端から中彩を求めて溢れた透明に下着が濡れる感覚がある。
俺は今まで経験のないそれらに上手く呼吸することすら、ままならない。
腕で目元を覆うと、下半身に肌寒さを感じた。中彩が俺の腰に手を回し、履物を下にずらした。
「中彩…っ!」
中彩の目の前に俺の猛る自身が露になる。このままでは行けない、中彩を止めなくては。