第1章 幼少期
小学6年生のある日だった。
私は御三家の会合で、お披露目されることになった。
この頃には、術式の習得だけでなく、術式の反転、まだ完成はしていないが領域展開も少し使えるようになっていた。
そこで初めて、五条悟を見た。
他の人たちとは違う、圧倒的な存在感。
彼と目が合った時、さすがの私も後ずさりそうになった。
これが、呪術師最強。格が違う。
私もまだまだだと、今の私は五条悟の足元にも及ばないと、そう感じさせられた。
五条side
今日は、禪院家が会合で伏黒木乃実もとい禪院木乃実の初お披露目をするらしい。
会合が始まり、彼女のお披露目の時が来た。
入ってきた彼女の立ち居振る舞いは、とてもではないが小6の女子のそれではない。
ふと彼女と目が合った。この時、僕は初めて気取られた。
弟の恵も、出会った時からそれなりに年齢の割に大人びているので姉もそうだろうとは思っていたが。
まさかここまでとはね。
しかも、もう既に術式を使いこなし、術式の反転もできる。領域展開は未完成だということだが、じきに完成させるだろう。
将来が楽しみだな。