第4章 Episode:04*
(……おかしい)
絶対おかしいだ。どう考えたっておかしい。
大分前から感づいてたことだけど、最近の私は、自分でも訳が分からない位様子がおかしかった。
「はぁ……」
電気を消して、風呂上がりで火照った身体をベットの上に投げ出す。
横にある箱に手を伸ばして、野薔薇ちゃんから貰ったペンダントを寝転びながら目の前に掲げてみた。
ゆらゆら、とリングの中で揺れるオレンジ色の宝石。
別れ際、野薔薇ちゃんに言われた言葉を思い出す。
『ペンダントの次は指輪よね!それは私が選んであげる!』
そう言ってにっこりと笑ってくれたものだから、私の身体はまたおかしくなってしまって。
*