第3章 Episode:03
(あ……)
いつも通りの一人きりの昼休みが終わり、教室に戻って次の教科の準備をしていると、机の中に入れていたスマホがLINEの通知を知らせていた。
もしかして、と思い、急いで画面を開く。
予想が当たった……というか、願いが届いた。
野薔薇ちゃん、から、LINE。
一気に心拍数が上がる。
早く見たいような、あんまり見たくないような。
そんな妙な心地のまま、ドキドキしながら受信箱を開いた。
すると。
『放課後空いてる?暇なら学校の近くにおすすめのパンケーキ屋があるから行こ』
用件だけの簡潔な文章だけど、それでも胸はときめくばかりで。
断る理由なんて何もないから、授業が始まる前に急いで返信する。
『大丈夫。学校終わったらまた連絡するね』
送信完了の画面を確認してから、スマホを直した。
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