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【イケメン王子】野獣達の城【R18】

第1章 香水のせいだよ


「、こんなところにいたのか。」
サリエルさんの部屋で勉強していたら、突然クラヴィスさんが部屋に入ってきた。
「クラヴィスさん?どうかしたんですか?」
「あぁ、ちょっと退屈しててな、面白いものがあるんだが、ひとつゲームをしないか?」
「ゲーム、ですか?あの、今はまだ勉強中なのですが。。。」
サリエルさんに山ほど出された宿題の本を指し示す。
「そんなもの、面白くないだろう?」
「面白くないって、まぁ大変ですけど、ベルとして覚えなくちゃいけないことばかりですから!」
「んー、つまらない。そんな答えでは真実には近づけないぞ?」
「真実?」
「そう、真実。我々の本質を知り、我々の中から正しき王を選び出すのがお前の使命だろ?それはそこにある本を読むだけで近づけることなのか?」
「うっ、それは、そうなの、かな。。」
「そうさ!じゃぁゲームするということで同意は得られたということだな!よし、そうではなくてはな!」
「ちょ、ちょっとクラヴィスさん、私、やるなんてまだ言ってませんからね??」
クラヴィスさんは愉快そうな顔をしながら、やおら懐から香水の小瓶を取り出すと、私の胸元にむけてシュッと香水を吹きかけてきた。
「きゃあ!ちょっと急に何するんですか!?」
吹きかけられた香水はとても甘い匂いで、薔薇の香りがふわりとたちこめる。
「ん、、いい匂い、、ですけど!ちょっといきなりすぎですよ!」
私の抗議には目も暮れず、クラヴィスさんは私の腰を片手で抱き寄せ、慣れた手つきでさらに首元にもシュッと香水を吹きかけてきた。
「ひゃあ!??!」
「これでよし、ではゲームを始めようじゃないか」
「ゲーム!?」
「今お前に吹きかけたのは最強のフェロモン香水。これを吹きかけられた者は異性から狂おしいぐらいに求められてしまうんだそうだ。これからしばらく待ってやるから、俺から逃げられたら勝ち。逃げられなかったら、お前の負け。簡単な話だろ?」
そう言いながらクラヴィスさんは私の首筋にかぷりと噛み付いた。
「ひゃあっ!?」
突然の刺激に変な声が出る。
「おいおい、ちゃんと逃げる気はあるのか?」
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