第10章 Night 10
また、私だけ…
みんなとの距離を感じてしまう…
「てめーは本当にそれでいいのかよ」
はっ、として顔を上げた。
みんなはもう行ったはず…
それに、この声は…
『…銀さん…?どうしてここに…』
銀「どうもこうも、ジャンプ買いに行こうしたら真選組の車がぴーぴーぴーぴーうるせーっつーの」
銀さんはそう言って鼻に小指を突っ込んだ。
銀「…で?お前は本当にそれでいいのかよ」
『……だって…誰かがおかえりって言わなきゃ…』
銀「おかえりって言う仲間もいなくなってんかもしんねーぞ」
『…っ』
銀「帰って来た時、ドS...沖田や土方、近藤山崎…みんな死んでたらてめー後悔すんだろーが」
『‼︎』
そうだ…
私がおかえりなさいって言う人たち…
言わなきゃいけない人たちが
もう二度と帰ってこなかったら…
例え戦力にならなくても、
行かない方が後悔する。
『銀さん‼︎ちょっと待ってて‼︎』
私はいっそいで隊服に着替えた。