第8章 Night 8
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だんだん何かの声が聞こえてきた。
「〜〜〜だ…〜〜」
「〜〜〜…」
その声はだんだん大きくなってきた。
その声が土方さんと近藤さんの
声だと気づくのに時間はかからなかった。
目を開けると、私は自分の部屋の
布団で寝ていた。
あぁ…私あのまま気を失って…
横を見ると
私に背中を向けた近藤さんと土方さんと沖田さんが見えた。
開けられたままの襖からは
お月様とお星様がこんにちはしてた。
まだ三人とも私が起きたことに
気づいてないみたいだった。
『…あのっ』
近「でもまなちゃんのその寝言は気になるな」
ちょうど私の声と近藤さんの声が
被って、私の声は三人には聞こえて
なかったみたいだった。
…私の…寝言?
どうやら三人は私の話をしてるみたいで…
反射的に私はまた目をつぶって
寝たフリをした。