第1章 Night 1
…何事‼︎
もくもくとあがる煙の中、
私は音がした方を見た。
大砲か何かで飛ばしてきたような…そんな感じだ。
「げほっげほっ」
土方十四郎が咳き込む声が
煙の中から聞こえた。
そういえば、私は避けたけど
あの人は直撃してたような…
「…あれ、土方コノヤローまだ生きてやしたかィ」
「っ、総悟てめぇ、俺を殺す気か‼︎‼︎」
「あっはっは、まさか(棒読み)」
「なんの説得力もないんだけどぉ‼︎
むしろ悔しそうな顔してるんだけどぉ‼︎‼︎」
煙が薄れてきて、見えたのは
亜麻色の頭をしたまたもや
真選組の男が現れた。
確か、一番隊隊長…
サド王子こと、沖田総悟。