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真選組にて。

第1章 Night 1






「…はあっ⁉︎ そんなわけあるか‼︎」






男は私の返答に度肝を抜かして
素っ頓狂な声を出した。






『...本当です。私は一週間前に江戸についたばかりの旅人ですよ、土方十四郎さん』


「⁉︎」





私は最後の名前を強調して言った。




「...なんで一週間前に江戸に来たばっかのやつが俺の名前なんざ知ってんだ」


『そりゃあ、あちこちで“チンピラ警察”なんて言われてたら嫌でも耳に入ってきますよ』





男は少し納得したように見えた。
そして、少し伏し目がちに刀を鞘へと閉まった。





『⁉︎』






ドォォォォオオオオオン





何かを察知した私は
間一髪のところでその攻撃を避けた。





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