• テキストサイズ

真選組にて。

第6章 Night 6





土「なんもなくねぇだろ」




土方さんはしゃがんで私と視線を合わせようとした。



もっとも、私が俯いているから
目が合うはずはないのだけれど。




『……』


土「……」


『......』


土「……」



そのまま沈黙が続いた。


その沈黙は長いような短いような
どっちかわからなかった。





土「はぁ、」





土方さんは呆れたようなため息を漏らした。



その声色に心臓が止まるかと思った。



言わなくても≪めんどくせぇ≫って
思ってるのが伝わってくる。



『ご、ごめんなさいっ』


土「あ?」


『ごめんなさい……』



嫌われるのが怖かった。

ここにいられなくなるのが
怖かった。



そのまま逃げるように近藤さんの部屋へ向かった。



/ 195ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp