第6章 Night 6
ど、どうしよう…
合わせる顔がないよ。
土「近藤さんと総悟から集合かかってんぞ」
『……すぐ行きます…』
土方さんに見せる顔がなくて
俯いたままベンチから立ち上がった時だった。
がしっ
土方さんが私の腕を掴んで
そのまままたベンチに座らせたのは。
『‼︎』
土「……」
土方さんは加えていたタバコを
地面で消してから私を見下ろした。
土「…なんかあったか?」
怖い顔とは裏腹に私を心配してくれた。
『……っ』
…優しくしないでよ…
私なんて…ミツバさんに嫉妬してる
嫌な女なのに…
『…なん、も…ないです…』
ふり絞るように喉から声を出した。