第3章 Night 3
そこからは、あんまり記憶がない。
ただ、みんなが私の飲みっぷりに
一気飲みを更に要求してきて…
そこから私の記憶はない。
おそらく皆に迷惑をかけてしまったんだろう…。
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土「…はぁ、」
みんなが酔いつぶれた居間に
土方は一人夜空を見上げながら
タバコを口にした。
彼の膝には、
まながすやすやと眠っている。
こいつ…
本当は一体何者なんだ…
ずっと土方はそれだけを
考えていた。
悪いやつではなさそうな気もするが
あの日見たまなの戦いは
只者ではない…
『んぅ〜…』
土「まな?」
膝の上でまなは薄く目を開けた。
『…お兄…ちゃん…?』
土「…え、」
まなが小さくそう呟いたのを
土方は聞き逃さなかった。