第15章 Night 15
『あそこに見えるの地球ですかね?』
私は遠くにある地球らしき星を指差した。
沖「…どこですかィ?」
沖田さんの顔がふっと、近くに来て
一気に心臓がバクバクし始めた。
さっき神楽ちゃんも
≪あのドSがまなを取り戻すために札束持って万事屋に来たアル≫とか言ってたし、かなり嬉しかったんだよね。
しかも1人で万事屋に行ったらしいし。
沖「そんな星見えないですぜ」
『えぇ〜見えますよ‼︎ ほら、』
私はさっきの星を改めて指差した。
沖「んん〜?」
沖田さんは顔をしかめて更に私に
近寄ってきた。
あの、
私にも近寄っても見えないと思うんですけど…
しかも、
それ以上近づかれると心臓の音聞こえちゃうよ〜。
『…あっ』
缶コーヒーを持っている方の手に
沖田さんの手が少しだけ触れた。
私の声に、沖田さんはえ?と言って
私の方を見た。