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ある日オネエファッション誌編集長にスカウトされて。

第1章 運命???


私は見た目だけをどうにかしたくて板を変えてもらいたいと頼んだ。


変更は難しかった。


なぜなら、その音は上板にも関係してくるからだ。


だが、ヒビが入っていては元も子もない。


どうにかしてこの音を再現出来る職人を呼んでこいと、ついつい命令口調で言ってしまった。


そして呼ばれてきた。了承は出た。が、音を測ることは本人しか出来ないため、その場に持ち合わせて欲しいと即座に案内された。


紅陽染は休みだったためどこまででも一緒に来てくれた。



工場。



ピアノの上板の形をした木の板を職人は運んできてすぐに設置して、私の理想に近い音に仕上げるために私の了承を得るために板を細かく削った。


そして、音が先程のものと同じになり、色もついでに塗ってくれた。


自分の部屋のものはクリーム色。大聖堂のは純白にしてもらった。


まず、家に大聖堂があること自体が驚きだった。何でもそこでパーティーなどをするらしい。


そしてピアノの選別は終わり、会計をしてもらった。ピアノも翌日には置きに来るらしい。


私「こんなに買ってもらってしまって申し訳ないです、。ありがとうございます。なにでお返しすれば良いでしょうか?」


紅陽染「いい。お返しなんていらないわ。それよりもあんたの服勝手に買って来ちゃったんだけどいい?」


私「え!?あ!はい。ありがとうございます(*^^*)」


本当に何もかもを買ってもらって申し訳ない。


まさか、体で返せなんて言うんじゃ?!


紅陽染「安心なさい。あんたの思っているようなことにはならないわ。」


心を悟られてしまった。


申し訳ないな。仕事してお金返さなきゃ。


そう思って気を引き締めているとある1件のカフェが目に入った。


カラフルでシンプルなケーキでボリュームがあってとても美味しそうだ。


目を輝かせていると


紅陽染「食べたい?」


そう聞かれた。


私は上下に頭を揺らして頷いた。


そして店の中に入ってケーキと飲み物を頼み、食べて店を出た。


しばらく幸せすぎる衝動でニマニマしながら歩いていた。


そして数十分たって着いたそこは、


紅陽染の経営している仕事場。


ロリータファッションブランドのatanasya・Rhodesだった。


有名なロリータファッションのお店で、
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