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ある日オネエファッション誌編集長にスカウトされて。

第1章 運命???


そして大塚家〇をでて、すぐにスタインウェイのピアノが沢山ある店に連れていかれた。



スタインウェイ試弾店


店を入れば直ぐにピアノだけがずらりと並ぶ光景が目に焼き付けられた。


私は驚きすぎて一瞬固まった。


私「ガチッ、……。?!?!???!、?!」


紅陽染はそんな私をみて笑った。もしくは笑いをこらえていた。


そして耳打ちをされた。


紅陽染「好きに引いてきなさい。?気に入った音のピアノがあったら言って?まずひとつね。もうひとつはコンサートによく使われるやつを、家の大聖堂に置くから。それもあんたが選んでくれる?」


そう言われた嬉しすぎて年甲斐もなくぴょんぴょんとジャンプしてしまった。


私「!!!!ぴょんぴょん!」バビューン!!


そして真っ先に白いグランドピアノの方へ向かった。クリーム色?と言った方がいいだろうか?上品な色でいいと思い、試しに弾いてみた。


ポロロン〜。


あわく、まだ使い古されて居ない若い、それでも深みがある音が伝わってきた。


私が求めるのは鍵盤が軽く、ふんわりと、それでもハッキリとした音のピアノである。これは、自分の為のものだ。


大聖堂に置くものは深みが感じられ、それでも儚げのような音のほうが、雰囲気が出ると思う。


そこから私は自分の求める音を求め続け、約24個ものピアノを触った。


やっと25個目になって、最大に求めた音が見つかった。


これだ。これが私のピアノ。


やっと出逢えた。


色は黒だったが、変更できると言われ、色も悩み続けた。


結果は純白ではなく鈍く美しく輝く、クリーム色の白いピアノにした。


紅陽染はその私が選んだピアノの音を聞いて微笑んだ。


紅陽染「。あんたらしい音じゃない?これから音はより、あなたの為の音に傾く。よし!これで決まりね!まずこれをひとつね、。じゃあコンサート用のピアノの方へ案内してちょうだい。」


定員「かしこまりました。」


そして案内された。


思った以上に、コンサート用のピアノは音の違いがなく、どれもよく響くように、弾く者の音を引き立てるように作られていた。


だが、一つだけ私の理想に近い物があった。


そのピアノは見た目はヒビが入っていて醜いが、よく使い古されたもので、よく馴染み、深みがあり、重さもあった。この音ならばいい。


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