第4章 番外編
あ「それじゃあ、お邪魔しました!またね、恵(ニコッ」
伏「…あぁ、あんま砂糖取り過ぎんなよ」
“そんなに取ってないよー”と笑いながら部屋に戻って行った
パタン…
伏「はぁー……らしくねぇ」
ボソッと呟いている伏黒だが、先程までいたあやめの顔がチラつく
名前を呼ばれた声を思い出すと体温が上昇した
伏「あーーー…////」
そのままドアにもたれ掛かる伏黒だった
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五「おっ、いたいた、おーいあやめー」
あ「五条先生、どうしたんですか?」
部屋に戻る途中、五条先生に呼び止められ話を聞くと今からあやめの術式についてレクチャー、つまり修行があると言われのでそのまま着いて行くことになった
以前聞かされた“翠蓮家”には、特殊な術式があるとの事でまずはそれをクリアしない事には話にならないらしい
五「と言うわけで、あやめにはこれから式神を使いこなせる様になってねー♪
あ、それが他の術使うのに必須だから、それ出来ないと話にならないから」
あ「し、式神ですか?そんな、召喚なんて…」
本来、式神の『式』とは「方程式」「算式」などの『式』=即ち法則性であり
この『式』をよく理解したうえである一定の手順を踏むと一定の反応を示す神の事である
なので所謂使い魔とは根本的に違う為、扱い方さえ理解すれば本来は誰にでも使いこなせると言う
とは言え、翠蓮家では式神と契約をし、その力を呪力に変換して分け与えたり、逆に貰ったりする為普通の式神とは少し体質が異なるものらしい
五「だから、あやめ自身で契約を結んで初めて呪力が使いこなせるってわけ」
あ「だからって、式神を召喚なんて…」
五「まぁ、精神統一とか?印を組むとか?対価を払うとか?やり方は色々あるだろうけど、とりあえずテキトーに頑張ってみなよ」
相変わらず軽い感じで言われる始末
仕方なく、目を瞑り精神統一から初めて見る事にした
あ(式神……そんなすぐ出来るもんなのかな……あれ…?)
遠くから水がはねる音が聞こえた
音に神経を研ぎ澄ませるあやめ
五(もう感覚を掴んだのか、流石だな。呪力が鋭くなってる)
蓮の花が咲き乱れる大きな池
自分はこの池を前に見たことがあった